効果
こうそくいどう は超能力タイプの変化技で、自分の素早さを2段階上げる。ダメージなし、追加効果なし——純粋に素早さが実質2倍(×2.0)になる。ダブルでは2段階アップは無視できない変化で、本来後攻だったポケモンが相手の全体を抜き去り、相手が組み立てていた行動順計算を崩すことができる。
交代すると上昇は消えるが、場にいる限りずっと有効。天気・特性・道具に依存しない、最もシンプルな素早さ操作の一つだ。
採用するポケモン
Championsで採用が確認されているのは モルペコ のみで、採用率は4%に過ぎない。通常は オーラぐるま を97%の確率で採用しており、あの技は素早さを1段階上げながら形態に応じてタイプが変わる。それでも こうそくいどう を選ぶということは、1ターンで+2の大幅な素早さ上昇が、オーラぐるま のタイプ切り替えより価値があると判断したからだ。
+2段階あれば強化なしの相手のほぼ全員を上回れる。追い風がない・維持できない状況での代替素早さ確保策として機能する。
使い方
使用には1ターン丸ごとかかる。ダブルでは1ターンが攻撃や補助に使えたはずだから、こうそくいどう への投資はその後の2〜3ターンで回収しなければならない。先手を取って連続で動けるなら収支はプラスになるが、相手にそのターンを咎められると主導権を失う。
使いどきは相手の脅威が抑えられている瞬間——パートナーが ねこだまし で速いポケモンを止めているとき、相手が交代してきたとき、そのターンが安全だと確認できたとき。上昇後はそのまま場に居座り続けて圧力をかける。
コツと戦術
奇襲効果が意外と大きい。モルペコ には オーラぐるま が飛んでくると相手は思っている——そこで こうそくいどう を打つと相手が誤読して行動を無駄にすることがある。その混乱が1ターン分のコストを取り返すケースもある。
上げた後は交代しないこと。退場すると素早さアップが消えるので、使ったターン分を攻撃で回収し続けるのが前提だ。相手に交代強制手段があると価値が大きく落ちる。おいかぜ と違って自分だけに効く技なので、チーム全体の素早さ管理は別の手段と組み合わせる必要がある。