効果
かえんほうしゃは炎タイプの特殊技で、威力90・命中100、10%の確率でやけどを与える。やけど状態は毎ターン最大HPの1/16を削り、そして——ダブルでは特に重要な点として——物攻を半分にする。物理アタッカーにやけどを入れれば、その打点が実質半減する。
ほのおのうずではなくかえんほうしゃを選ぶ理由は信頼性にある。だいもんじは威力110だが命中85%。15%の命中失敗率は、重要な局面では無視できないコスト。1回の外れが試合をひっくり返すことがある。かえんほうしゃは威力を20下げる代わりに命中を100%に保証する。ダブルでは精度が重要で、行動の無駄が出やすいため、特殊炎アタッカーのほとんどがかえんほうしゃを選ぶ基本的な理由がここにある。
単体技なので、ダブルで味方に当たることがない。狙いたい相手だけを正確に攻撃できる。
採用するポケモン
ライボルト(43%)はこのグループで最も採用率が高い。電気タイプの特殊アタッカーとして、かえんほうしゃでハガネとくさに対する技範囲を補っている——どちらも電気に耐性があるか、環境で防御的な役割を持ちやすいタイプ。進場時にいかくで相手の物攻を下げながら、かえんほうしゃで壁になりやすいハガネ・くさに対処する、攻守一体の動き。
ゾロアーク(44%)はイリュージョンで別のポケモンに化けて入場し、相手が正体を見破る前にかえんほうしゃで予期しない大ダメージを与える奇襲が主な使い方。
バクフーン(26%)は炎タイプ特殊アタッカーとしての基本形。かえんほうしゃは主力技のひとつで、命中安定と特攻の高さで担当対面を安定して処理する。
エンニュート(23%)は炎・毒複合。どく技が効かないハガネとむしに対して、かえんほうしゃがその空白を埋める。
ジジーロン(12%)は外さない技範囲が重要。かえんほうしゃはハガネ系への対処として技セットに入り、防御型の構築への攻略手段を完成させる。
シャンデラ(5%)はかえんほうしゃとゴースト技が互いを補い合う形で採用される。2つを組み合わせることで多くの対面に有効に対処できる。
ジャラランガ(5%)・サザンドラ(8%)はカバレッジとして採用。ハガネやフェアリーが対面上の問題になるため、命中100%のかえんほうしゃがその解答として機能する。
使い方
使う場面は明快:炎タイプのダメージが必要で、外すことが許されない状況。外れると局面が動く可能性があるなら、ほのおのうずは選ばない。かえんほうしゃを選ぶ。
ダブルでは精度が重要。ねこだましで片方を止めて、もう片方にかえんほうしゃを打ちながら、味方は別の行動をとる——1ターンに3つの行動がそれぞれ意図した対象に向かう。かえんほうしゃが味方を巻き込まないので、こういう動きが成立する。
10%のやけどは確率が低いからといって無視していい要素ではない。試合が長引いている展開、またはすでに有利な場面では、物理アタッカーへのやけどは攻撃を半減させて事実上の弱体化につながる。この10%の期待値は、長期的に見れば無視できない。狙って出すものではないが、入ったときのリターンは大きい。
コツと戦術
かえんほうしゃかほのおのうずかの選択は炎特殊アタッカーに共通の問題。簡単に言うと:素早さが高く先攻で動くことが多いなら、100%命中のかえんほうしゃがデフォルト。素早さが低い、後手になりやすい、または特定ターンに高火力を狙いたい事情があるなら、ほのおのうずを検討する余地がある。ほとんどの競技環境では命中安定が優先で、かえんほうしゃが基本選択。
アイテムとの相性も考えておく価値がある。こだわりメガネは技をロックする代わりに特攻×1.5——技を固定できる速いポケモンに合う。いのちのたまは技をロックせず×1.3の安定した増幅、代わりに毎回HPが削れる——こちらの方が汎用性が高い。とつげきチョッキ採用のポケモンがかえんほうしゃを持つのはまた別の話で、この場合のかえんほうしゃはメイン火力ではなくタイプカバレッジの補助として機能している。