効果
ふういん は自分の技スロットにある技を、相手のポケモンが持っていた場合にその技を使えなくさせる。効果は自分が場に出ている間持続し、ダブルバトルでは相手側の両ポケモンに同時に作用する。実行中に新しい技を覚えた場合もリアルタイムで封じる対象に加わる。相手のどのポケモンも自分の技を1つも持っていない状態で使うと失敗する。
ダメージも命中判定もない。エスパータイプの技だが成否の条件は技の重複にあって、タイプ相性とは無関係だ。自分の技スロットの情報を相手の行動制限に変換するという純粋な情報戦の技といえる。
シングルでも使われることはあるが、ダブルの方が価値は高い。まもる はほぼ全てのポケモンが持つ技であり、トリックルーム や おいかぜ のセッターも限られたポケモンに集中している。共有技の密度が高いほど封じる効果も大きくなる。
採用するポケモン
チリーン(採用率19%) が最も多く採用している。いやしのすず や いやしのねがい、まもる といった汎用性の高い技を覚えるため、相手のほぼどのパーティとも Protect を共有できる。Protect を封じることで、味方アタッカーの攻撃が回避されず確実に当たる状況を作れる。
リキキリン(採用率11%) は トリックルーム 構築内で採用することが多い。自分がトリックルームをセットした後、相手がトリックルームで上書きしようとするのを先回りして封じる動きが有効だ。テイルアーマー 特性で先制技も防げるため、ふういんと組み合わさると複数層の妨害になる。
シャンデラ(採用率10%) は技の重複ロックを狙う採用だ。シャドーボール、まもる、炎タイプの技などを持つため、類似した特殊アタッカーとの対面で有効な技を複数封じられる可能性がある。
使い方
ふういんは情報依存の技だ。相手の技スロットを把握していなければ失敗するリスクがある。価値を発揮できる状況は以下の通り。
相手が Protect を持っていることがほぼ確実な場面——これはほぼ全ての対戦に当てはまる。両方の相手から Protect を奪えれば、味方の攻撃が防がれない1ターンが保証される。ミラーマッチや類似構築同士の対戦で技の重複率が高い場合。大会などで相手のパーティを事前に把握できている場合。
ターン内のタイミングにも注意が必要だ。ふういんが発動するのは技を実行した瞬間で、ターン開始時点ではない。そのターンにすでに使われた技を遡って封じることはできない。
コツと戦術
ふういんは技の名称で一致を判定する。自分の Protect が相手の Protect を封じる。自分の シャドーボール が相手の Shadow Ball を封じる。それ以上でも以下でもない。自分の技スロットが特殊であるほど、共通技が少なくなってふういんが失敗しやすくなる。技スロットには必ず1つは共有率の高い技(Protect が理想)を残しておくこと。
ふういんは使用者が交代した瞬間に消える。相手はこれを読んで、封じられた技を温存して交代を待つ動きをとれる。ダブルでは特にその傾向が強く、効果が続く短い時間窓の中で最大限の価値を引き出すことが大切だ。
トリックルームへの対策としてふういんを活用するなら、使用者自身もトリックルームを覚えている必要がある。相手のトリックルームセッターに対して自分もトリックルームを持つ補助ポケモンを置くという構成は Champions でも実在する。この動きをされた場合、トリックルームを主軸とする側はセッターに別の選択肢を用意しておく必要がある。