効果
エナジーボール は特殊くさタイプ技で、威力90、命中率100%、10%の確率で相手の特防を1段階下げる。単体命中。命中率100%が最大のセールスポイントで、「当たるかどうかのギャンブル」を一切しない技だ。
特防低下は副産物に過ぎない。10%という確率は10回に1回の期待値で、依存できるほどの頻度ではない。エナジーボールを技構成に入れる判断基準はシンプルだ——くさタイプの範囲技が必要、特殊アタッカーである、命中率100%の技が必要、この3点が揃えば選択肢はエナジーボールになる。
くさ技の主な攻撃対象はみず、いわ、じめんタイプ。トリトドン、ラグラージ、ドサイドン、ニョロトノ など——これらがくさ技の典型的なターゲットだ。くさ技を持たない特殊アタッカーはこれらに対して等倍かそれ以下のダメージしか出せない。それは相手のパーティ構成によっては致命的な穴になる。
ダブルバトルでは、単体技としてのエナジーボールは特定のターゲットに集中して火力を当てたい場面に向いている。隣に味方がいる場合に全体技を打てない状況や、確実に1体を落としたい場面では、単体くさ技の方が全体技より優れる。
採用するポケモン
フシギバナ(37%)はくさタイプとして同タイプ一致(STAB)でエナジーボールを使う。くさの特殊技で命中率100%の安定択は事実上これ一択に近い。晴天下でようりょくそが発動すれば素早さが2倍になり、エナジーボールで先手を取って水・じめんタイプを素早く処理できる。
カミツオロチ(33%)もくさタイプとして同タイプ一致でエナジーボールを使う。くさ/ドラゴンタイプのHydrappleにとって、くさ技はSTABの主力であり、命中率100%の安定性がそのまま採用理由になる。
ロズレイド(25%)はくさ/どくタイプで、STABエナジーボールがコア技のひとつ。Roseradenの特攻は高いため、実際の火力も十分出る。
ポワルン(24%)はエナジーボールをSTABではなくカバレッジとして採用する。特定の天気状況でみずタイプへの対処が必要な場面に機能する。
ユキノオー(23%)はくさ/こおりタイプで、くさSTABとして安定したエナジーボールをこおり技と組み合わせて広いカバレッジを作る。
シャンデラ(14%)はほのお/ゴーストタイプでSTABにはならないが、みず・じめんタイプへのカバレッジとして採用する。炎技を受け流すポケモンに対して、威力90命中率100%のくさ技は一致ボーナスがなくても有効な打点になる。
ランクルス(11%)はエスパータイプで、くさ技はあくやみずタイプへの対策として採用する。11%という使用率はニッチな採用であることを示しているが、特定の構成では欠かせない穴埋めになる。
スコヴィラン(10%)はくさ/ほのおタイプでSTABとしてエナジーボールを採用。使用率は低いが、STABの安定命中を優先したい場面では正解の択だ。
使い方
エナジーボールを使うタイミングは主に2つ。ひとつは、くさ弱点の既知ターゲット(Gastrodon、Politoed、じめんタイプなど)を能動的に落とすとき。もうひとつは、相手がくさ耐性のないポケモンに交代してきて、フリーの攻撃機会が生まれたとき。
こだわりメガネ 装備下のエナジーボールは実質威力135になり、大半のみずタイプを1発または重傷に追い込める。Specsで技ロックになる点は考慮が必要で、くさ耐性のある交代先を相手が持っているかどうかはチームプレビューで確認しておくこと。
チームプレビューで相手のパーティにみず型やじめん型の主力がいると分かったら、自分のエナジーボール使用者がそのマッチアップで動ける場面を準備しておこう。くさ耐性の交代先に技を撃つ形になると効率が落ちる。
コツと戦術
10%の特防低下には一応言及しておく価値がある。ハピナス や クレセリア のような高特防ポケモンに対して1回引けると、以降の技のダメージが底上げされる。計画に組み込める確率ではないが、引けた時は相手が交代する前にそのウィンドウを使い切ること。
きせきのタネ はくさ技を20%強化して技をロックしない。Specsより1発の火力は落ちるが、他の技も使い続けたいセットではこちらの方が柔軟に動ける。複数のカバレッジ技が必要な特殊アタッカーには選択肢として覚えておこう。
晴天とエナジーボールの関係は混同しやすい。くさ技は晴天で威力が上がらない——Venusaurが晴天で速くなるのはようりょくそによる素早さ2倍が理由で、エナジーボール自体が強化されるわけではない。ソーラービーム は充電スキップになるが、それとも別の話だ。
くさタイプ使用者はほのお、こおり、ひこう、むし、どくタイプに弱い。エナジーボール使用者の交代タイミングはそれを踏まえて慎重に計算すること。技は安定しているが、それを生かせるのはHPが満タン近い状態で入れた時だ。