効果
ほのおのパンチ はほのおタイプの物理ダメージを与える。威力75、命中100%、約10%の確率でやけどを付与する。やけどは対象の物理攻撃を半減させ、毎ターンHPを削り続ける。ダブルバトルでは、物理アタッカーにやけどが入った瞬間に相手のアタッカー1体の脅威度が半分になる——それだけで局面が大きく傾くことがある。
ほのおのパンチは接触技だ。これには2つの方向の意味がある。てつのこぶし を持つポケモンは打撃系接触技を20%強化するので、てつのこぶし持ちのほのおのパンチは実質的にもっと高い基礎威力の技に相当する。逆に、接触技は さめはだ や てつのトゲ を持つポケモンへの反動リスクも伴う。打つ前に相手の特性を確認する習慣が大事だ。
採用するポケモン
ゴウカザル(19%)はほのお/かくとうタイプで、ほのおのパンチはタイプ一致。加えて隠れ特性は てつのこぶし で、これを持つ場合のほのおのパンチは実質威力90相当になる。インファナップは素早く物理アタッカーとして機能し、ほのおのパンチはその柔軟な攻撃ラインの一角として、はがねタイプ・くさタイプへのダメージを担いつつやけどの可能性も持ち込む。
ラムパルド(16%)は全く異なる文脈だ。純粋ないわタイプの物理特化型で、ほのおのパンチにはタイプ一致がない——ここでは純粋にカバレッジ技として機能する。いわタイプの技ははがねタイプに半減されるため、ヘッドバンクは本来そこで詰まってしまう。しかしヘッドバンクの攻撃種族値は全ポケモン中でもトップクラスで、タイプ一致なしの威力75でも十分な数値を叩き出せる。ほのおのパンチがなければはがねタイプに完全に止められる局面で、これが突破口になる。
使い方
ほのおのパンチを選ぶ判断はマッチアップ次第だ。相手がほのお弱点を持つか、ラムパルド にとってはがねタイプで処理できないとき、このスロットを使う。
ゴウカザル の場合、ほのおのパンチとかくとう技の2本柱で攻撃の方向性が分かれる。かくとう側がいわ・あくを担い、ほのお側がはがね・くさを処理する。てつのこぶし セットなら、タイプ不一致でも有効数値が高くなるので、ときに相性無視でほのおのパンチを選択する場面もある。
ラムパルド の場合は、素早さが低く先に打たれることが多い。行動できたとき、はがねタイプの安全なスイッチインに対してほのおのパンチをぶつけるのが基本の使い方だ。防御型のはがねタイプにやけどが入れば、毎ターンのHP削りでこちらのペースに引き込める。
ダブルでは単体技なので対象を選べる。相手の物理アタッカーを狙っているなら、やけど確率10%は実際に計算に入れていい数値だ。タイミングよくやけどが入れば、残りのターンの計算が大きく変わる。
コツと戦術
てつのこぶし は ゴウカザル のほのおのパンチを評価するときに最初に確認すべき特性だ。てつのこぶし型のインファナップは かみなりパンチ・マッハパンチ・ほのおのパンチをセットで強化できるため、もうか との差が大きい。対戦相手のインファナップの特性がてつのこぶしかもうかかを把握しておくことで、被ダメージの見積もり精度が上がる。
やけど確率に頼った行動計画は立てないこと。10%は現実的な数値だが、やけどが入ることを前提にターンを組み立てるのは間違いだ。この技のスロットとしての価値は、基礎ダメージとカバレッジだけで成立している。やけどが入ったときは、それを活かせる盤面で最大限に引き出せばいい。
接触技の反動リスクも忘れずに。さめはだ や てつのトゲ を持つ相手——ガブリアス や ナットレイ——にほのおのパンチを打つと反動を受ける。ダブルでは対面に意図的にそれらを置かれることもある。素早さが低く打たれやすい ラムパルド にとって、このダメージの積み重ねは特に響く。