効果
ギガドレインは草タイプの特殊技で、威力75・命中100。命中すると与えたダメージの**50%**が使用者のHPとして回復される。普通の攻撃技は相手にダメージを与えるだけだが、ギガドレインはそれに加えて自分のHPを回復する。1ターンで攻撃と回復を同時にこなせるのが最大の特徴。
ダブルバトルでは、単体を狙う威力75の草技として十分実用的。でも、より威力の高い草技でなくギガドレインを選ぶ理由は回復にある。じこさいせいに1ターン使わずにHPを回復できる。交代しづらいポケモンほどこの効果が活きる——相手に攻撃しながら、受けたダメージを少しずつ取り返せる。
おおきなねっこを持たせると回復量が30%増えるが、競技ダブルではほぼ採用されない。回復量を増やすためにアイテム枠を使うより、いのちのたまや耐久系アイテムの方が優先度が高いのがほとんどのケース。
採用するポケモン
ジャローダ(37%)はデータ上でも採用率が高いポケモンのひとつ。あまのじゃくがあればリーフストームが特攻を下げる代わりに上げてくれる。それでもギガドレインを入れる理由は、Leaf Stormに頼り切りにならないための安定した草技として機能するから。回復効果付きで副作用もないので、耐えて継続する展開でも使いやすい。
ユキノオー(37%)は特にギガドレインが必要なポケモン。自分の霰ダメージで毎ターンHPが削れるため、攻撃しながらそのダメージを少しでも取り戻せる動きが重要になる。草・氷の複合タイプなので、Grass弱点の相手(Water・Ground・Rockなど)に有利対面でギガドレインを使えば吸収量も増える。
ロズレイド(28%)はスピードと特攻が高く、ギガドレインで実際に脅威を作れる。HPラインを維持することで、ダブルの流れ弾で倒れにくくなる。
ウルガモス(22%)はFireタイプ相手に不利なWater・Ground・Rockに草技が刺さる点と、ちょうのまいを積む展開でHPを補えるという2つの理由でギガドレインを入れることがある。
ポットデス(19%)は耐久が低いポケモン。Waterタイプに対してギガドレインで回収しながら戦えるので、からをやぶるを積んで仕掛けるまでの間を少し長く持たせられる。
タルップル(9%)・フシギバナ(9%)・フラージェス(8%)は採用率が低いが発想は同じ。威力は落とすが回復が付いてくるギガドレインを、場持ちを優先した構成として選んでいる。
使い方
草技が有効に刺さる相手に対して、なおかつ自分のHPが削られている状況でギガドレインは最も価値が高い。ダメージを与えながら同時にHPを回復できる、その1ターンの「密度」が他の技にはない強み。
速攻を狙う技ではない。威力75の単体技で相手をどんどん倒していく展開には向いていないので、ギガドレインは「この場に長く残る必要がある」という局面で使う技。さっと倒してすぐ次に、という流れのターンには向かない。
トリックルーム下では、ユキノオーのような遅いポケモンが先攻できるタイミングが生まれる。そこでギガドレインを打てば、反撃を受ける前にHPを回復できるので特に無駄がない。
コツと戦術
リーフストームとギガドレインの使い分けが実際の構築で一番悩むポイント。Leaf Stormは威力130だが打った後に特攻が2段階下がる——あまのじゃくがなければ2発目は大幅に弱くなる。ギガドレインは威力75で副作用なし+回復付きで何度でも使える。多くのポケモンは両方持つ。Leaf Stormは今すぐ倒さないといけない相手に、ギガドレインは長期的に削り合う展開に、という使い分けが基本。
トリックルームが絡んで試合が長引く展開では、ギガドレインの回復が積み上がっていく。回合数が増えるほど取り返すHPも多くなる。逆に2〜3ターンで決まるような速い展開では、回復量が意味を持たないので高威力の技を選ぶ方がいい。