効果
ジャイロボール は鋼タイプの物理技で、威力は固定ではなく「相手の素早さ ÷ 自分の素早さ」の比率で上下します。ざっくり言うと、自分が遅くて相手が速いほど威力が高くなり、上限は 150。速度種族値が 28 しかない クレベース が速度 120 超えの相手に打てば、ほぼ上限に届きます。
競技的な直感とは真逆なんですよね。通常は素早さを上げたいのに、この技は遅いことが強みになる。くろいてっきゅう を持たせれば素早さをさらに落として威力を安定させることもできますが、持ち物枠が埋まるコストは要計算です。
鋼タイプとしての打点も悪くなく、フェアリー・氷・岩・ドラゴンに有効です。鋼タイプのポケモンが使えば STAB も乗ってさらに火力が上がる。ただし地面タイプには等倍以上のダメージを受けるので、ダブルで味方が じしん を撒くような場面では注意が必要です。
採用するポケモン
クレベース(採用率 13%)が代表的な使い手です。素早さが極端に低く、物理耐久は圧倒的。ジャイロボール はほぼ毎回上限威力で打てるため、耐久壁として機能しながら高速の相手に予想外の大ダメージを与えられます。「動かなそうなやつ」だと思って軽視してたら ジャイロボール で半分近く持っていかれた、という経験は相手に一度は味わわせられます。
使い方
ダブルバトルでは、素早さの高い特攻・速攻型を優先的に狙うのが正解です。威力が上がる相手はだいたい物理耐久が薄いので、一石二鳥。逆に遅くて硬い相手に打つと威力がガクッと落ちるので、そこは別の技を使った方がいい。
トリックルーム との相性が抜群です。遅いポケモンが先手を取れる状況で、かつ ジャイロボール の威力も安定する。クレベース はもともと Trick Room パーティに向いているので、このコンビは自然な形です。
コツと戦術
素早さ努力値はゼロにして、マイナス素早さの性格を選ぶのが基本です。素早さが少しでも上がると ジャイロボール の威力が下がってしまう。普通の配分と真逆なので、セットを共有するときは必ず明記しておきましょう。
面白い事実として、相手が おいかぜ や すいすい などで素早さを上げると、ジャイロボール の威力はむしろ増えます。相手が加速するほどこちらの打点が上がる——直感に反しますが、計算式がそうなっているので頭に入れておくと役立つ場面があります。