効果
かなしばり は相手が前のターンに使った技を4〜7ターン(均一ランダム)封印し、その間そのスロットを選択できなくする。交代するか期間が終わると即座に解除される。以下の場合は失敗する:対象が場に出てからまだ技を使っていない、このターン行動に失敗した、封じたい技のPPが0、すでに別の技が封印されている。
対戦で最も重要な数字の関係:こだわりスカーフ は持ち主のすばやさを×1.5にするが、同時に1つの技しか使えなくする。かなしばり でその1つを封じれば、相手の選択肢は「何もしない」か「交代」だけになる——そのポケモンのターンを丸ごと消したも同然だ。具体例:イダイトウ が こだわりスカーフ を持って おはかまいり を使う構成は、すばやさ77×1.5≈115に達し、未強化の中速帯をほぼ全て抜ける。おはかまいり を封じれば最大火力の技が一瞬で消え、交代すると おはかまいり の積み重ねもリセットされる——どちらの選択をしても相手は必ず損をする。ガブリアス が じしん にロックされている場合も同じで、かなしばり 後に交代すれば地震の圧力を手放すことになり、残ればサブウェポンで耐えるしかない。
アンコール との違い:アンコール は相手に同じ技を使い続けさせる強制力がある(交代で解除可能)が、かなしばり はその技そのものを消す。行動の強制はないが、だからこそ再度場に出た際に効果が戻ることもない。同じパーティに両方採用すればChoiceロック相手への二重の保険になる。
採用するポケモン
ヤミラミ(いたずらごころ)は実質唯一の競技レベルの使い手だ。いたずらごころ によって かなしばり の優先度が+1になり、相手がこのターン動く前に、前のターン使った技を封じられる。受け身に「前のターンを見て次に使う」のではなく、「前のターンに使ったからこのターンはその技がない」という能動的な読みができる。ダブルバトルで イダイトウ とのコンビを組む際の基本動作:1ターン目は ねこだまし でメイン脅威を止める(これが技の使用記録を生む)、2ターン目に かなしばり でその技を封印しつつ、イダイトウ が自由に攻撃できる状態を作る。いたずらごころ 補正があるためすばやさ比較は関係ない。
キュウコン は使用率約15%のセットで かなしばり をフレックス枠として採用し、1つの攻撃技に依存して出てくる攻撃型の交代先を狙う。天候コントロールと合わせることで技スロット1つだけで軟らかい妨害手段を追加できる。
他に覚えるポケモン——ゲンガー、ドラパルト、サーナイト——は理論上採用可能だが、優先度補正もなくすばやさで有利を取れるとは限らないため、封印のタイミングを保証しにくい。競技での使い手は実質いたずらごころ持ちだけだ。
使い方
基本の手順:相手が技を使う → 次のターンに かなしばり を使う。すばやさで勝っていれば同ターンに先に動ける。いたずらごころ があればすばやさは無関係になる。
ダブルの連携:1ターン目——サポートが ねこだまし でメイン脅威を止める(これが技使用記録を作る)。2ターン目——ヤミラミ が かなしばり でその技を封印し、アタッカーがもう一方の相手に自由に攻撃する。2体同時に縛りたい場合は、サポートが2体目に アンコール を使えば相手サイド全体のターンを潰せる。
シングルバトルの考え方:シングルでの かなしばり は主に情報による圧迫だ。封じられた相手は交代(こちらにフリーターンを与える)かサブウェポンで耐えるかを迫られる。1つの技だけで脅かす こだわりスカーフ 型の後攻ちゃぶ台返し要員には特に刺さる——その技を封じれば実質的にそのターンの意味がなくなる。
知っておくべきエッジケース:相手が前のターンに まもる を使った場合、かなしばり はその まもる を封じる——防御ループを崩してダメージを通したいときには逆に有効な場合もある。
コツと戦術
ありがちなミス(1)——窓を逃す:Choiceロック中の相手を見て動けないまま、交代されてロックが解除されてからようやく使おうとする——その黄金の窓は1〜2ターンしかない。対策:こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/こだわりメガネ の気配を察知した瞬間に、次のフリーターンで かなしばり を使うと頭の中でキューに入れておく。
ありがちなミス(2)——守りで使う:かなしばり は序盤から能動的にテンポ差を作るための技であり、受け身の粘りに使うものではない。自分のHPが危うく、相手がすでに場のコントロールを握っている状況で無理に かなしばり を打っても、ただターンを無駄にするだけだ。
いたずらごころ のダークタイプへの盲点:いたずらごころ の補正はあくタイプのポケモンには完全に無効で、かなしばり は普通に失敗する。ガオガエン、ドドゲザン、ヤミカラス といったあくタイプが相手のときは別の妨害手段に切り替えること。
メンタルハーブ の一回限りの無効化:一部のサポート枠が メンタルハーブ を持って アンコール/ちょうはつ/かなしばり を1度だけ無効化する。消耗したあとは普通に かなしばり が通る。あえて軽いシーンで先に使わせてシールドを剥がし、後でパートナーの アンコール や追撃の かなしばり をきれいに当てるという使い方もできる。
交代で全てが壊れる:交代した瞬間に封印が解除され、Choiceロックも同時に解消される。そのためChoice以外の相手に かなしばり を使う際は、交代を読んで動くという心理戦に組み込む必要がある。相手が「封じられていなければ迷わず最強技を押していた」という状況を作れるなら、実際に かなしばり を打たなくても脅威として機能する場合がある。