効果
むしのしらせは、持ち主の HP が最大値の 1/3 以下になると、虫タイプの技の威力を 1.5 倍にする。HP が 1/3 を超えると効果が切れ、再び下がったときに再発動する。
具体的な数字で見ると:ヘラクロスがメガホーン(威力 120)を使うとき、むしのしらせが発動した状態では実効威力 180 相当になる——こだわりハチマキ(×1.5)と同等の数値が、道具なしで出せる計算。瀕死寸前でのバースト火力は本物だ。
むしのしらせは虫タイプの技にしか乗らない。ヘラクロスの主力技であるインファイトは格闘タイプなので完全に対象外。タイプ限定の補正であることを頭に入れておく必要がある。
採用するポケモン
ウルガモス は Champions での使用率が 0%。これには理由があって、ほのおのからだ(ほのおのからだ)がメイン特性で、むしのしらせは夢特性に分類される。バタフリーじゃなくてウルガモスの話をしているので、構成としてはちょうのまいを積んで一気に攻める型が主流で、瀕死寸前トリガーとは噛み合わない。ほのおのからだの 30% 接触やけど確率も、物理アタッカーへの抑止力として地味に機能する。そういう理由でほぼ全員が ほのおのからだ を選ぶ。
ハッサム は使用率 1% で、メイン特性はテクニシャン。バレットパンチやむしくいをフル稼働で 1.5 倍にできるテクニシャンと、瀕死寸前が条件のむしのしらせを比べれば、後者が劣るのは明らか。
ヘラクロス は使用率 1% で、多くの構成ではじしんかじょう(じしんかじょう)を選ぶ。撃破するたびに攻撃が上がるので、物理スイーパーとしてのスノーボール性能が高い。むしのしらせはメガホーン主体の構成にまれに採用される程度。
アリアドス は使用率 2% で、Champions ではほぼふみん。むしのしらせの入る余地はほぼない。
バサギリ は使用率 2% で、ちからずくやふくつのこころの方が圧倒的に強い。主要技が岩タイプや斬りつけ系なので、虫タイプ特化のむしのしらせは噛み合わない。
使い方
むしのしらせは「起こった状況に対応する」特性であって、積極的に設計する特性ではない場合がほとんど。
あえてむしのしらせを選んで使うなら、残り HP が少ない状態でも引かずに虫技を打ち続けることになる。相手が「これでは落ちない」と計算して行動したときに数値を超えてくる——それがむしのしらせの出せる価値。
ダブルでは、低 HP 状態はじたばたやきしかいせい(どちらも HP が低いほど威力が上がる)と組み合わせることもある。格闘タイプなのでむしのしらせの補正はないが、「瀕死寸前を武器にする」思考は共通している。
コツと戦術
まずもう一方の特性と比較する。 このリストのポケモン全員に、「通常より使われる」メイン特性がある。テクニシャンは常時発動、ほのおのからだは接触抑止、じしんかじょうは撃破時自動積み。むしのしらせが本当に勝る場面は少ない。
瀕死寸前は両刃の剣。 むしのしらせが発動するということは、先制技やまきびし消耗などでいつでも落とされる状態だということ。その 1 ターンで結果を出さないと次のターンは存在しないかもしれない。
虫タイプの刺さる相手は限られる。 ゴースト・あく・くさに有効打を打てるが、競技環境ではそれらの対策が他の技でも取れることが多い。むしのしらせが乗る場面だからといって虫技を優先する必要はないケースも多い。