効果
かいがらのすずは攻撃するたびに、与えたダメージの1/8を回復する。ポイントは、回復量が「与えたダメージ」に紐づくこと、最大HPではない。相手のHPを400削れば50回復、80なら10。強く殴るほど多く回復し、削れなければほとんど回復しない。
これはたべのこしと真逆の理屈。たべのこしは何をしても毎ターン最大HPの1/16を回復する——交代でもまもるでも変化技でも回復する。かいがらのすずはダメージを与えないと回復せず、大ダメージでないと目に見えて回復しない。
だからニッチは狭い。単発火力がとても高いアタッカー向き。一発で相手の7〜8割を持っていくポケモンならまとまった量を取り戻すが、何ターンもかけて削る耐久型なら、紐なしで安定回復するたべのこしがほぼ常に勝つ。
採用するポケモン
採用率はどれも低く、これがニッチな選択だと示している。たいていもっと良いアイテムがある。採用するのは、ある程度の火力を持ちつつ場に数ターン残りたいポケモン。
マッギョ(4%):そこそこ硬くて場に居座れるので、かいがらのすずが繰り返しの攻撃で少しずつHPを戻す。元々粘る戦い方と噛み合う。
ヘラクロス(3%):攻撃が高く単発が大きいので、かいがらのすずの回復の絶対量も大きい。ダメージ連動の設計が一番報われるタイプ。
リーフィア(2%)・ツンベアー(2%)・ドデカバシ(1%)はどれも低く、発想は同じ。攻撃しつつおまけの回復が欲しいが、専用の耐久アイテムを積むほどではない。
使い方
まず何と競合するか把握する。かいがらのすずの相手はたべのこしとオボンのみ(HPが減ったとき最大HP約1/4を一度回復)。毎ターン一定量を回復して生き残る耐久型なら、たべのこしがほぼ常に勝つ。ダメージを要求しないから。かいがらのすずは大ダメージを継続的に出せるときだけ競争力がある。
噛み合うのは、単発火力が高く、場に数ターン残りたく、もっと急ぎの道具需要がない(特殊耐久にとつげきチョッキも、火力に選択系も要らない)ポケモン。これを満たせば、かいがらのすずは攻撃しながら静かに寿命を延ばす。
回復の主力にはしないこと。1/8の回復はたいてい試合のおまけで、命綱ではない。脆いアタッカーを硬くはしない。元々強く殴れるポケモンを半発ぶん長持ちさせるだけ。
コツと戦術
一番実のある使い方は、大火力アタッカーへの小さなご褒美として。一発が大きいから回復もそれに比例し、火力と回復が一緒に動く。戦術は変えない。アタッカーが相手を抜けていく途中でHPの減りが少し緩み、たまにもう一発耐えたり、もう1ターン残れたりするだけ。
かいがらのすずとたべのこしで迷ったら、一つ聞く。このポケモンは火力で生きるのか、耐久で生きるのか。火力ならかいがらのすずを検討、耐久ならたべのこし。