効果
でんきだまはピカチュウ専用アイテム。効果は一行だが凶悪で、ピカチュウの攻撃と特攻を同時に2倍にする。どちらか一方ではなく両方×2——だから物理型でも特殊型でも、ピカチュウの火力はそのまま倍になる。
どういうことか。ピカチュウの攻撃も特攻も種族値は低く、典型的な脆いマスコット。だが両方倍にすると、実質火力は第一線のアタッカー級に跳ね上がる。無害そうに見えるピカチュウが、実際には相手の脆いポケモンを一発で持っていき、半耐久も貫くことがある。でんきだまを持っていると知らない相手はピカチュウを過小評価しがちで、一発食らって初めて気づく。
注意すべき制限。でんきだまはピカチュウにしか効かない——他のポケモンが持っても何も起きない。耐久も上がらない。倍になるのは攻撃面の2つだけで、HPや防御は元の脆いマスコットのまま。だからピカチュウは「火力は出るが脆い」立ち位置のまま。
採用するポケモン
このアイテムの使い手は一つだけ。ピカチュウ(60%)。でんきだまは看板の持ち物で、ピカチュウの配装の半分以上が採用する。ピカチュウを「可愛い」から「戦える」に変える唯一のスイッチだから。でんきだまなしのピカチュウは攻撃面が柔らかすぎて競技ではほぼ出番がない。持って初めて本物の火力点になる。
ピカチュウの素早さは悪くなく、倍になった攻撃面と合わせればダブルで高速の爆発役になれる。先制で大ダメージを入れ、味方が締める。脆さは生まれつきででんきだまは解決しないので、場持ちは味方のサポートに頼る。
使い方
ダブルがピカチュウの主戦場。最強のでんきだまピカチュウは、爆発をサポート技と組ませる。
ねこだまし:ピカチュウ自身か味方のねこだましで相手をひるませて動けなくし、その隙にピカチュウが倍のダメージを安全に通す。初ターンのねこだまし+ピカチュウの火力は定番の入り。
ボルトチェンジ:倍の一発を入れてからボルトチェンジで引く。ダメージを与えつつ脆いピカチュウを安全圏に戻し、また機会を見て出して爆発させる。耐久が低く居座れないという弱点を補える。
ほっぺすりすり:ピカチュウのほっぺすりすりは小ダメージと同時に相手をまひにする。味方に速度優位を作り(まひで相手の素早さ半減)、自分の爆発の下地にもなる。ほっぺすりすりで1体を縛ってから火力を集中する。
軸は一貫している。ピカチュウは脆いが火力は十分。だからサポート技で「安全に殴れる窓」を作り、被弾せずに倍の一発を通す。
コツと戦術
でんきだまピカチュウの強さは全てあの倍化に乗っている。だから戦術全体を「ピカチュウを守り、殴る窓を作る」ことに寄せる。正面から殴り合うポケモンではなく、味方が道を空ける爆発点。
相手はピカチュウがでんきだま持ちだと気づいた瞬間、優先して処理しにくる。倍の一発は誰も食らいたくないから。だからピカチュウは大した脅威に見えないふりをするか、ねこだましやボルトチェンジで安全な流れの中で殴る必要がある。突っ込ませない。鋭いが脆い刃として扱い、仕留めるタイミングを選ぶ、受けには回さない。