効果
てんねんの正確なメカニズムを理解しておくと実戦で役立つ。
**持ち主が攻撃するとき:**相手の防御・特防のランク変化を無視する。相手がめいそうを3回積んで特防+3になっていても、ラウドボーンのフレアソングのダメージ計算では特防ランクが0として扱われる。
**持ち主が攻撃を受けるとき:**攻撃してくるポケモンの攻撃・特攻のランク変化を無視する。相手のガブリアスが剣の舞を2回積んで攻撃+2になっていても、ピクシーが受けるダメージ計算では攻撃ランクが0として扱われる。
無視されないもの:
- 持ち主自身のランク変化は普通に機能する(Skeledirgeが自分でTorch Songを積んだ特攻上昇はそのまま有効)
- 特性によって基礎能力値が変わる効果(ちからもちの攻撃2倍など)はランク変化ではないので影響を受けない
- 技の威力・優先度・追加効果なども対象外
てんねんが無視するのは「ランク変化」の層だけ。それ以外は全部そのまま機能する。
採用するポケモン
ラウドボーン(採用率95%)は現環境で最も重要なてんねん搭載者だ。フレアソングで自分の特攻を積みながら戦える攻撃的な展開型で、かつてんねんによってすべての積みアタッカーを天然でカウンターできる。めいそうを3回積んだ相手が有利交代してきても、Skeledirgeにとってその特防+3は存在しないも同然——同時にSkeledirgeが打ち返す攻撃も相手の積んだ特防を完全に貫く。相手の積みターンが丸ごと無駄になる一方的な展開だ。
ピクシー(採用率74%)はてんねんを活かした「壁役」として機能する。剣の舞・めいそう・わるだくみを積んで一掃しようとするアタッカーをすべて迎え撃つ。Clefableの種族値は飛び抜けていないが、てんねんがある限り相手がいくら積んでも攻撃力への上乗せが消える——これが高採用率の理由だ。
使い方
チームプレビューで相手の積みアタッカーを見抜こう。剣の舞・めいそう・わるだくみを持ったポケモン、あるいは攻撃種族値が高くて積み技との相性がいいポケモンが信号だ。てんねん持ちの前では、その積みターンがそのまま無駄なターンになる。
後出しのタイミングが重要。相手がすでに積んだ後に出ていくのが最も効果的——積んだランクがすべて無意味になる瞬間が作れる。積む前に出してしまうと、相手が方向転換する可能性がある。
「ランク無視」は「ダメージゼロ」ではない点に注意。剣の舞を積んだポケモンの基礎攻撃力・技の威力はそのまま生きている。てんねんは倍率の乗算部分を消すが、Clefableはそれでも相応のダメージは受ける。
コツと戦術
SkeledirgのてんねんはClefableより攻撃的に機能する。 Torch Songは使うたびに自分の特攻を+1積む。てんねんが無視するのはあくまで相手のランクだから、Skeledirge自身の特攻上昇はそのまま有効だ。めいそうを積んでくる相手とのにらみ合いで、相手が特防を積めば積むほどSkeledirgが特攻を積んでいく——相手の積みが完全に無効化される一方、こちらの積みだけが機能し続けるという非対称な構図になる。
てんねんは自分へのデバフを防がない。 いかくによる攻撃ダウンもねばりくもによる素早さダウンも普通に入る。てんねんは「ダメージ計算における相手のランク上昇を無視する」特性であり、自分が下げられる効果には何も効果がない。
特性による基礎値変化はランク変化ではない。 ちからもちによる攻撃2倍はランク変化ではなく基礎値変化なので、てんねんは無視できない。ちからもちマリルリに対してClefableでも実質2倍の攻撃でダメージ計算が走る。「ランク変化」と「特性で変わる基礎値」の違いを頭に入れておこう。