効果
ゴールドラッシュ は威力 120 の鋼タイプ特殊技で、場にいる相手全員に同時にダメージを与え、使用後に自分の特攻が 1 段階下がる。
数字で確認しよう。 サーフゴー の特攻種族値は 133。Lv50、個体値全 31(固定)、能力ポイント 32 点を全部特攻に振ると、特攻実数値は約 182 になる。こだわりメガネ で 1.5 倍すると実効特攻は 273 相当。特防種族値 85 前後(実数値約 135)の相手に対して、ゴールドラッシュ は 1 発で 50〜60% ほど削れる計算だ。これが交代の分岐点——たいていの相手は倒れるか引くかどちらかで、受けきれるポケモンはほぼいない。−1 になると特攻は約 121(×2/3)まで落ち、次の ゴールドラッシュ のダメージはおよそ 3 分の 1 減る。誤差じゃない。OHKO 圏内から「それなりに耐久のあるポケモンが耐える」レベルへの転落だ。
ダブルでは全体技補正 ×0.75 が入り、1 体あたりの威力は実質 90 になる。ただし 2 体同時に 90 威力の鋼特殊を食らわせる。合計ダメージは威力 180 相当で、1 行動でこれを出せる単体技は存在しない。
鋼タイプの通りがいい相手はフェアリー、氷、岩——どれも対戦環境で頻繁に見るタイプだ。ゴールドラッシュ は単純な火力技ではなく、ちゃんと役割を果たせる技になっている。
採用するポケモン
ゴールドラッシュ は サーフゴー の専用技。使えるのはこの 1 匹だけ。
こだわりメガネ 交代型:最もメジャーで圧力が高い型。眼鏡で特攻 1.5 倍にして突っ込む。ゴールドラッシュ を撃って大ダメージを与えたら、KO を取るか、−1 が重なる前に引く。サブウェポンは シャドーボール(ゴーストへの打点)、パワージェム(炎・岩への打点)、トリック——眼鏡を壁役やサポート役に押しつけて技を固定し、相手の型を崩せる。シナジーはシンプルだ。ゴールドラッシュ で前衛を削り、トリック で後続を詰める。
わるだくみ 積み型:いのちのたま を持たせて わるだくみ から入る。1 ターン目に +2 まで積み、2 ターン目に ゴールドラッシュ を撃つと −1 になって結果 +1 のまま残る。2 ターン使っているが、+2 からの火力は眼鏡の素撃ちを超えるし、技が固定されない自由度もある。いのちのたま は 1 発ごとに HP の 10 分の 1 を消耗するので、5 発で 50% 自傷。長期戦より短期決戦向きの型だ。
ダブルの全体火力核:このゆびとまれ や いかりのこな でサポートしてもらいながら、サーフゴー が安全に全体攻撃を撃てる立場を作る。きんのからだ によってすべての変化技を完全に無効化できるため、でんじは、おにび、ちょうはつ は一切通らない。相手はどうしても攻撃技で対処するしかなくなり、逆に味方の引き寄せ技や先制技で受けやすくなる。
使い方
シングル・ターンパターン A(眼鏡即撃ち):1 ターン目に ゴールドラッシュ を撃つ。KO か引き強制を取れたなら次のポケモンへの無償降臨が生まれる。相手が物理アタッカーを出してきたら サーフゴー を引く——−1 を場外に置いておけば次に出す機会まで温存でき、相手も Gholdengo がいつ戻ってくるか読めない。よくある失敗は引かずに 2 発目を撃つこと。特攻 −1 でダメージは約 55% から約 37% まで落ち、それなりに耐久があれば相手は余裕で耐えて反撃してくる。
シングル・ターンパターン B(Nasty Plot バッファー):1 ターン目に わるだくみ。きんのからだ があらゆる変化技を弾くため、相手は ちょうはつ も でんじは も トリック の強制もできない。2 ターン目に +2 の状態で ゴールドラッシュ を撃てば、−1 になっても実質 +1 で場に残れる。眼鏡素撃ちより約 33% ダメージが上がり、しかも技固定なし。特攻が上がった Gholdengo がそのまま残るのは、相手にとって無視できない脅威になる。
ダブルの判断ツリー:選出画面で相手の先発に ワイドガード 使いがいるか確認する。いるなら ゴールドラッシュ は撃たない。代わりに優先度の高いターゲットに シャドーボール を撃つか、味方に同ターンで ねこだまし を合わせて Wide Guard 使いの行動を潰してから、翌ターンに全体攻撃を通す。Wide Guard がいないなら、相手の先発 2 体が同時に 90 威力の鋼特殊を食らう。眼鏡込みで、まともに受けきれる先発ペアはほぼ存在しない。撃ったら Gholdengo を引く——−1 のまま 2 発目を撃っても、全体補正との合わせ技でダメージ計算が割に合わない。
ゴールドラッシュ がダブルで じしん より優れている点が 1 つある。味方を巻き込まない。物理アタッカーを隣に置きたいパーティにとって、味方誤爆なしの全体鋼技というのは地味ながら本当にありがたい。
コツと戦術
よくあるミスの解剖:最も多い失敗パターンは、相手の選出を把握できていないまま 1 ターン目に眼鏡 ゴールドラッシュ を撃ち、−1 になった 2 ターン目もそのまま撃ち続けて、相手の特防受けが仕上がっていたと気づくケース。具体的にはこうだ——1 ターン目に相手が特防の高いポケモンに引く。プレイヤーはそのまま撃つ。特攻 −1 の ゴールドラッシュ はダメージが元の 3 分の 2 しか出ず、特防受けは余裕で耐えて回復か強力な反撃を繰り出してくる。解決策はシンプル。ゴールドラッシュ を使うたびに「次の行動で KO か脅威になれるか?」と自問する。正直「無理」と思ったら引く。−1 は Gholdengo が引けばリセットされる。
特攻 −1 の実際の影響:特攻 182 が −1 で約 121(×2/3)に落ちる。次の ゴールドラッシュ は即座に 3 分の 1 減る。これは微差じゃない——実感としては 120 威力が 80 威力になる感覚だ。ダブルの全体補正と重なるとさらに顕著になる。
対策技・例外の整理:
- ワイドガード(ダブル):全体技を 1 ターン完全にシャットアウトする。サーフゴー のその場での対処は単体技に切り替えるか、味方の ねこだまし で Wide Guard 使いを潰してもらうしかない。相手が ワイドガード を温存している可能性があるなら、迂闊に ゴールドラッシュ を切ってはいけない。
- 炎タイプ(例:ガオガエン):鋼は炎に半減(×0.5)。ゴールドラッシュ を撃っても半分しか入らない。パワージェム なら等倍で入るのでそちらが正解。相手のどのポケモンが鋼を半減するかを把握して、シャドーボール や パワージェム に切り替えられるかどうかが、眼鏡 サーフゴー の使い手の腕の差だ。
- とつげきチョッキ 特防強化型:実質特防が 1.5 倍になる。育成が充実した Assault Vest 持ちには、眼鏡 ゴールドラッシュ でも KO に届かないことがある。そういう相手には トリック の方が価値が高い——Assault Vest を剥がして眼鏡を押しつければ相手の技が固定され、受け性能が崩壊する。選出画面で Assault Vest を見抜いて、最初の行動を ゴールドラッシュ ではなく トリック にできるかどうかが、上級者の判断だ。