効果
とけないこおり を持つと、こおりタイプの技のダメージが×1.2になる。発動条件はなく、毎ターンこおり技を使うたびに乗算される。HPは減らないし、技を縛ることもない。
いのちのたま との比較:宝珠は全技×1.3だが、毎回10%のHPを消費する。3回攻撃すれば30%削れる。とけないこおり はこおり技だけだが、コストはゼロ。こおり技しか使わないアタッカーにとって、「1ターン長く生き残れる」メリットが倍率の差0.1×を上回ることは十分ある。
こだわりメガネ との比較:眼鏡は×1.5だが、技を縛られる。相手にれいとうビームを読まれて水タイプや火タイプを後出しされたら、そのターンは何もできない。とけないこおり はこおり以外の技も自由に使えるので、次のターンにシャドーボールや他のカバー技に切り替えられる。
具体的な数字で見ると。 火力に振った グレイシア が4倍弱点の相手にれいとうビームを当てた場合:STAB×1.5 × 弱点×4 × ×1.2 = 実質×7.2。宝珠なら×7.8で約8%多い。問題はその8%がKOラインを変えるかどうか——ダメージ計算機で確認して、変えないならとけないこおりを選ぶ方が持続力で得する。
採用するポケモン
グレイシア はセットの54%でとけないこおりを採用しており、このアイテムの採用率では圧倒的な筆頭。役割は単純で、れいとうビームを繰り返し打つこと。宝珠を持てば元々高くない耐久がさらに削れていくが、とけないこおりなら最後まで体力を保ちながら動ける。
ツンベアー(32%)は物理アタッカーでつららおとしやれいとうパンチが主軸。同じ理由で採用——×1.2の火力補強、リコイルなし、縛りなし。スピードがそこまで高くないので、1ターン余分に生き残れることが特に重要になる。
マンムー(14%)はこおりのつぶてやつららおとしにとけないこおりを乗せて、HPを削らずに安定した火力を出す運用。
ほかに ユキノオー(10%)、ゲッコウガ(8%)、バイバニラ(6%)、オニゴーリ(5%)、マニューラ(4%)でも採用例がある。ゲッコウガ は選択肢が多いポケモンなので、8%という数字はこおりカバーに特化した構成に限った採用を示している。
使い方
こおりSTABを複数ターン連打する攻め方に向いている。いのちのたま のHP消耗タイマーを避けたいとき、このアイテムが安定択になる。選出画面 で相手のドラゴン、ひこう、くさ、じめんタイプを確認して、こおりが刺さる相手を把握しておこう。
ダブルバトルでは雹・雪天候と相性がいい。フィールドのチップダメージと合わせて相手を削りつつ、アイテムホルダー自身はHPを維持できる。
ただし、こおり以外の技を積極的に打つターンが多いならとけないこおりの恩恵が半減する。そういう構成なら宝珠の方が全体的な効率は高い。
コツと戦術
脆いこおりアタッカーにとっての宝珠かとけないこおりかの選択 が核心になる。グレイシア のようにHPや防御が高くないポケモンは、宝珠の10%削れが積み重なって先に落とされることがある。優先技、拡散技、雹チップと合わさると案外早く沈む。とけないこおりなら同じポケモンが2〜3ターン余分に動ける。
ノックオフは一番痛い対策。とけないこおりを永続的に飛ばされると火力が目に見えて落ちる。ノックオフ使いには下がるか守るかして、なるべく剥がされないようにしたい。
こおり技とそれ以外の技を均等に使い分けるポケモンには向いていない。毎ターン報われる宝珠を選ぼう。とけないこおりが真価を発揮するのは、こおり技をほぼ毎ターン打つポケモンに限られる。